『ご冗談でしょう、ファインマンさん』”Surely You’re Joking, Mr. Feynman!”|読んだ本の感想

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Surely You're Joking, Mr. Feynman!

物理学者リチャード・ファインマン氏の自伝的エッセイ。

著者の人間的魅力が満載の、面白おかしく大笑いでき、それでいて、物事を学ぶことへの姿勢や生き方についても考えさせられる。

物理学者の著書というと難しい理論の話が出てくるかと思いきや、全然そんなことはなく、学生時代にいたずらでドアを盗んだり、デタラメなイタリア語でイタリア人と挨拶を交わしたりと、ユーモアあふれる逸話が満載。

ファインマンさんの熱中力

ファインマンさんは、自分の興味のあることにはとことんのめり込む、”熱中力”を持つ人だ。

本の中に登場するエピソードだけでも、アリの観察、金庫破り、絵画、ボンゴドラムなど、実に様々なことに熱中している。

やることがなかったから遊びで始めた皿回しについての計算が後のノーベル賞受賞の研究につながったり、新婚旅行先でヒマを持て余してマヤ文明の暗号解読を始めたらいつの間にかその道の第一人者扱いされていたりと、ある分野で偉業を成し遂げた人というのは、きっと自分自身の「面白い」を追求した人なのだろう。

ファインマンさんのように、夢中になれるものをいつも持っている人間でありたいと思った。

学ぶことについて

また、学ぶこと・教えることについての姿勢や、科学的に物事を見るということについても考えさせてくれる本でもある。

知識をつめこむだけでは何かを学んだとはいえず、なぜそうなのかを理解すること、自らの目で確かめたり、体験することを重んじるファインマンさんの考え方が、教科書選定の話やブラジルでの講義の話をはじめ、随所に見られる。

知識を得て満足しがちな自分は、そういう姿勢を大切にしようと感じた。

 

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