言葉の変化は省エネか

スフレチーズケーキ お料理Diary
スフレチーズケーキ

スイーツを作るのは久しぶり。ふわふわしゅわしゅわのスフレを目標に作ったケーキは大成功。軽い食感で一人でワンホール食べられちゃうくらい。

スフレチーズは作るのが楽しい。下の写真はオーブンから出した直後と冷めた後の写真。

スフレチーズケーキ

かなりちょっとずいぶん膨らみすぎた感があるので、次回は配合を調整しようと。試作してうまくいけば、レシピアップします。乞うご期待(!?)。

い、のはなし

今日読んだネットニュースの記事で気になったのが「日本語から「い」が消えてゆく!」。

筆者の今井一彰氏によると「いやだ」を「やだ」、「うまい」を「うまっ」というように話し言葉から「い」の音が省略されることが多くなっているのは、発音の「省エネ化」の表れだという。

「い」の発音は前舌母音といい、舌の位置が他の母音よりずっと高く、声帯のある喉頭をキュッと引き締めるエネルギーの要る発音法なのです。ですから、この“面倒くさい”(これも「メンドくさっ」と「い」が落ちますね)発音をより楽な方、楽な方へと変えていってしまったのです。

また、ギター、バイク、カレシなど先頭にアクセントがあったものが平板な発音になったことについて、このように述べている。

 アクセントの平板化も省エネのたまものです。まず、アクセントの位置を覚える必要がありませんから、脳のエネルギーを節約できます。それと、実際に発音してみると分かるのですが、平板化した発音は腹筋を使わなくて済むのです。

筆者の今井氏は医師で、そうした「発音の省エネ」から来る顔の筋肉の衰えを防ぐために口を動かす体操をしましょう、という記事なのだが、自分は言葉の変化という観点から興味深いと感じた。

記事で取り上げられた例を見て思ったのは、「いやだ→やだ」などの現代における言葉の変化も、古代から現代に到るまでの言葉の歴史的変化も、同じ「発音の省エネ化」から来る現象なのかもしれないなということだ。

現代と古代では、日本語の発音の仕方が違うという話を聞いたことがないだろうか。

例えば、現代で「は」と発音されるものが奈良時代では「ふぁ」、奈良時代以前は「ぱ」と発音されていたらしい(時期については諸説あるようだ)。

「ぱる」より「ふぁる」、「ふぁる」より「はる」の方が言いやすくて、口回りの筋肉の動きも少なくて済む。専門家ではないのであくまで主観だが。

また、現代では日本語の母音はアイウエオの5音だが、平安時代には8音もあったらしい。気になる方は「甲音乙音」で検索してみてください。

これも、母音が減ることによる「脳のエネルギーの省エネ化」や「発音の省エネ化」のために、そうなったのかもしれない。

人間は元来なるべく楽をしたい怠け者で、楽をするために利便性や効率化を追求し、新化発展してきた。怠け者万歳。と、常々思っているが、道具や環境だけでなく、言葉の変化にも「楽をしたい」が現れているのかもしれない。

現代人と500年後、1000年後の日本人とでは話が通じるのだろうか。テクノロジーの進化を考えると、もしかしたらその時代には、音声すら必要なく「口頭でコミュニケーションするとかいつの時代の人?」となっているかもしれない。

ちなみに冒頭で紹介した記事の最後では発音の「省エネ化」によって衰えた顔の筋肉を鍛えるためのイウイウ体操というものを勧めている。

日本語から「い」が消えてゆく! マスク時代、あなたの発音は大丈夫?(読売新聞(ヨミドクター)) - Yahoo!ニュース
 言葉は生きもの、時代とともに移り変わっていくものと頭では分かっていても、慣れ親しんだ言葉が変わっていくのは、なんだか時代に取り残されていくようで寂しいものです。  ところで、マスクにより表情筋の

参照サイト:

ハ行の歴史的音韻変化について(唇音退化とハ行転呼) - 日本語教育能力検定試験対策|毎日のんびり日本語教師
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